ミネラルショーで鉱物沼に足を踏み入れた

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天青石/Celestine マダガスカル

3週間ほど前、初めてミネラルショーに参加しました!
ミネラルショーは様々な鉱石や化石が売買されるイベントで、色々な場所・時期に開催されていますが、今回僕が参加したのは日本最大のミネラルショー、「東京ミネラルショー」です!

早速戦利品を紹介したいと思います!

マダガスカル産 セレスティン

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天青石/Celestine マダガスカル産 店:「Crystal Vision
今回ミネラルショーで絶対に買いたいなと思っていた石、セレスティンです!
セレスティンという名前は、その美しい空色から名付けられました。今回買ったものは、まるで洞窟の入り口のように中に空間が広がっていて、そこに結晶がニョキニョキ生えています。これを覗き込むのが超きれいです。奥行きがかなりあるのも気に入っているポイントです。
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このセレスティン、モース硬度が3とかなり柔らかい石です。母岩ももろく、持ち上げたりすると小さな白色の粒が手や床に残ります。セレスティンを売っている一角はよくこの粒が転がっています。それどころかこれを買ったお店の床に砕け散ったセレスティンがありました。誰か落としたのかな・・・

ブラジル産 クォーツ

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石英/Quartz ブラジル産 店:「ニルヴァーナ
今回3つのクォーツを買いましたが、すべて珍しい面があるものにしました。この1つ目のクォーツには平行四辺形の面があります。写真ではわかりやすいように光を当てました。これはs-faceと呼ばれます。

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石英/Quartz ブラジル産 店:「上野貿易」
このクォーツは面白い見た目をしています。s-faceっぽいのが正面の左右2箇所にあります。これは双晶だと思います。どういうタイプの双晶なのかは分かりませんでした。

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石英/Quartz ブラジル産 店:「上野貿易」
こっちはよく見ると側面の部分と先端部分の間に小さな面がたくさんあります。これと同じ形の面がこの石にはもう1箇所ありました。どうしてこう複雑になっているのかは謎です。

s-faceがどうのこうのという話はThe Quartz Page (英語)で調べました。

パキスタン産 ガーネット

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ざくろ石/Garnet パキスタン産 店:「インダスミネラル」
完璧な菱形十二面体をしたガーネットの結晶です。室内で見ると黒~茶色ですが、強めの光を当てると鮮やかな赤色をしているのが分かります。
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店員は産地についてパキスタンのK2(世界で二番目に高い山)で採れたと言っていましたが、調べた感じだと実際はその周辺の山脈でしょう。

ロシア産 ウバロバイト

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灰クロムざくろ石/Uvarovite ロシア産 店:「Disten」
ざくろ石と言われるものは実は何種類かあります。ウバロバイトもざくろ石の一種で、鮮やかな緑色をしています。ただ結晶がとても小さく、1mm程度しかありません。上のガーネットと同様に菱形十二面体の形をしています。この写真では、左上の方をよく見ると菱形の面が白く光っているのが見えます。

ロッコ産 アズライト

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藍銅鉱/Azurite モロッコ産 店:「タケダ鉱物標本」
アズライトは群青色の鉱物で、古くは顔料としても用いられました。この標本には光沢のある1cm程度のアズライトの結晶がついてます。はっきりした結晶のものはちょっと高いのですが、かっこいいのでつい買ってしまいました。
アズライトが青いのは銅イオンが水溶液中で淡い青色なのとだいたい同じ仕組みだそうです。Causes of Color (英語)というサイトが詳しいです。

ミネラルショー、良い

僕が今回購入した鉱物は以上です!
欲しいな~と思っていた鉱物はすべて回収できたので最高でした。お目当てだった石以外にもたくさんのものが会場には集まっていて、それらを見て回るのも面白かったです。石の値段はピンキリで、博物館かな?みたいな棚から1つ500円!みたいなのまであります。会場にはときどき子供もいて(男の子が多い)、石を吟味している姿を見かけました。もし僕が子供の頃に来ていたら大変だっただろうなと思いました。

鉱物沼は深い

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ミネラルショー前に原宿「コスモスペース」で買ったパイライト。スペイン産。
ミネラルショーに行くにあたって、知識を身に着けた方が良いと思って本を読んだりネットを漁ったりしてかなり時間を奪われました。うんちくを身につけると楽しいのでオススメです。またミネラルショー前に鉱物専門店巡りもしました。
ミネラルショーに行った後も、「この種類は知らなかったけどキレイだな、調べてみよう」とか「どうやって家に飾ろうかな」とか「どうやったら上手く写真取れるかな」とかで無限に遊べるので危険です。
今欲しいのは翠銅鉱と青色の蛍石、大きなx-faceを持ったクォーツです。青とか緑とか紫の鉱物が割と好きですね。

隣のカメラ沼

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撮影風景
買った鉱物をうまく撮影するのはとても難しいです。ブログに上げた写真は全てiPhone 6Sで撮影したのですが、被写体が数センチになってくると厳しいなあと思いました。そうすると早くiPhoneを買い換えるか?とか、いやここは接写のできるカメラとレンズを?そもそも撮影の基礎から勉強しないとダメでは?とか考え始めて無限に買いたい物が増えます。

まとめ

  • ミネラルショー最高
  • 入場料+500円くらいから石を買う遊びができる
  • 連鎖的に欲しいものが増えるので沼

せっかく初めて鉱物についてブログを書いたので、おまけとして色々共有したいと思います

おまけ:買った本、行った店とか

マンガでわかる鉱物コレクターズ・マニュアル

マンガでわかる鉱物コレクターズ・マニュアル

鉱物に関する本だと図鑑のようなものはたくさんあっても、コレクター目線の本というのは中々無いです。便利情報がこれ1冊にまとまっていてかなり助かりました。特に参考になったのは撮影ブースの例とMindatの存在です。Mindatは神。
この本はKindleですぐ読めます。

さすがに上の本だけだと網羅的な石の情報が足りないな~と思って適当に買いました。実際のところは図鑑的であるというよりはおもしろ鉱物を紹介するぜ!な感じでした。レアメタルを含んだ鉱物を元素ごとに紹介する章があるのが特徴的です。最後の章が、有名かつ流通している鉱物を1ページに8個くらいズラーっと並べて紹介する形になっているので、そこで気になった鉱物をひたすら検索したりして使いました。価格がとても安くコスパが良いです。

crystalworld-toc.net

  • 店の奥の方には割と地味だなって思うのまで含めて、色々置いてある
  • クリスタルワールドというだけあってクォーツ類は多いかもしれない

www.cosmospace.jp

  • 陳列と品揃えがすごい
  • 日本最古の鉱物専門店と名乗っていた
  • 店員が割と話しかけてくる

なにか買わないと気まずいな~とか思ってしまう弱いタイプの人なので、こういうケースに備えてパイライトを買うつもりでいたのでなんとかなった(?)

www.tokyo-science.co.jp
店舗:紀伊国屋書店 新宿本店1階

  • 店というよりはコーナーの雰囲気
  • 入りやすいかも

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アメジスト/Amethyst ウルグアイ産?
昔買ったお気に入りアメジストの画像を置いて締めにします。